AOZORA WORK · 000752

坊っちゃん

夏目漱石

夏目漱石『坊っちゃん』は、自分の納得を簡単には曲げない語り手が、新しく勤め始めた学校で人々と出会う物語です。歯切れのよい一人称の声を楽しみながら、結末に触れずに作品の輪郭と読む手がかりを紹介します。

線路を走る蒸気機関車と丘の学校を描いたイラスト
KOTORI EDITORIAL · 000752

結末には
触れません

SYNOPSIS

あらすじ

新しい職場へ赴任した語り手は、そこで出会う人たちの言葉や振る舞いに、次々と反応していきます。周囲の空気を読んで収めるより、自分が変だと思ったことを見過ごせないところに、この人物らしさがあります。

『坊っちゃん』は、語り手の勢いある視線を通して、人間関係の可笑しさやややこしさを描く作品です。人物をどう呼び、どう受け取るかという語りの調子にも目を向けると、読書のテンポがいっそう鮮明になります。

READING GUIDE

読みどころ

  1. 01

    語り手の勢いをそのまま追う

    『坊っちゃん』は、判断の早い語り手の声が作品を前へ進めます。正しいかどうかをすぐに決める前に、まずはその語りの速さや言い切り方を味わうと、作品の面白さが立ち上がります。

  2. 02

    人物の呼び方に注目する

    語り手は、出会った人々を自分なりの見方で受け取ります。誰をどう呼び、どんなところに引っかかるのかをたどると、人間関係の距離や可笑しさが見えてきます。

  3. 03

    まっすぐさの揺れを読む

    納得できないことを見過ごせない態度は、いつも簡単な答えにつながるわけではありません。語り手の率直さが周囲とどうぶつかるかを見ながら読むと、軽やかな語りの奥行きも感じられます。

BIBLIOGRAPHY

作品データ

作者
夏目漱石
青空文庫 作品ID
000752
表記
新字新仮名
初出
「ホトトギス」1906(明治39)年4月
底本
『ちくま日本文学全集 夏目漱石』/筑摩書房

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READ NEXT

夏目漱石の作品を続けて読むと、語り手の声の近さや、人との距離の描き方が作品ごとに異なることに気づきます。

QUESTIONS

よくある質問

『坊っちゃん』のあらすじは?

新しく勤め始めた学校で、率直な語り手が周囲の人々と関わっていく物語です。このページのあらすじは、終盤の展開や結末には触れていません。

『坊っちゃん』は青空文庫で読めますか?

はい。青空文庫で公開テキストを読めます。このページの「青空文庫で読む」から、確認済みの作品カードとXHTML版へ進めます。