AOZORA WORK · 000092

蜘蛛の糸

芥川龍之介

極楽の蓮池から地獄へ、一本の蜘蛛の糸が垂れます。短い物語のなかで、救いを求める人の視線と動きを追う一編です。

蓮の咲く上方へ伸びる細い糸と、岩場の人物を描いたイラスト
KOTORI EDITORIAL · 000092

結末には
触れません

SYNOPSIS

あらすじ

極楽から地獄を見下ろした御釈迦様は、罪人の犍陀多が生前に蜘蛛を助けたことを思い出します。そして、蓮池の蜘蛛から伸びた一本の糸を地獄へ下ろします。

犍陀多は糸を見つけ、暗い地獄から上へ登り始めます。紹介は、この救いの糸をつかむところまでに留めます。

READING GUIDE

読みどころ

  1. 01

    上下にひらく景色

    白い蓮の咲く極楽、下に広がる地獄、そこを結ぶ銀色の糸。場面の上下を追うと、短い物語のなかに大きな距離が立ち上がります。

  2. 02

    丁寧な語りと不穏な描写

    御釈迦様をめぐる敬語の語りのなかに、血の池や針の山が現れます。明るさと暗さが切り替わる言葉の運びも、この作品の読みどころです。

  3. 03

    上下へ動く二つの視線

    御釈迦様の視線は極楽から地獄へ下り、犍陀多の視線は蜘蛛の糸を見つけて上へ向かいます。反対方向に動く二つの視線を追うと、場面の距離がよく見えてきます。

BIBLIOGRAPHY

作品データ

作者
芥川龍之介
青空文庫 作品ID
000092
表記
新字新仮名
初出
「赤い鳥」1918(大正7)年7月
底本
『芥川龍之介全集2』ちくま文庫/筑摩書房
読了時間の目安
10分(Kotori編集推定)

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芥川龍之介の短編には、限られた場面で人物の視線や迷いを際立たせる作品が多くあります。

QUESTIONS

よくある質問

『蜘蛛の糸』は青空文庫で読めますか?

はい。ページ内の「青空文庫で読む」から、確認済みの作品カードとXHTML版を開けます。このページは作品の紹介であり、本文を掲載するものではありません。

読む前に知っておきたいことは?

地獄、血の池、針の山など、怖さや苦痛を伴う描写があります。案内している青空文庫版は『芥川龍之介全集2』(ちくま文庫、筑摩書房)を底本とする新字新仮名のテキストです。